硫黄島へのフェリーアクセス概況

 

開聞岳を眺めつつ、新造船「フェリーみしま」は快調に島々を目指す。
ちなみにこの日の乗客はわれわれを含めて33名だということだった。

硫黄島を目指さんとして計画を立てようと思っても、まず最初にぶち当たる大きな壁が「村営フェリーの発着時刻」。JR発行の時刻表にも出ていないし、「なぁ〜に、こういう時にこそネットが役に立つのさ」と思っても、まず村の公式HPがないから御陀仏。個人のHPをあたっても、「○年○月の運行ダイヤはこんな感じでした」というわけで基本的に要領を得ない。しかも「運行ダイヤは2ヶ月前に決定するから問い合わせのこと」というのでは、やはり役場に直接電話を入れて聞くしか確かな方法はないようです。

でもちょっと待て。船内でもらったパンフレットの「アクセス」の欄には「夏季(3月〜10月)」と「冬季(11月〜2月)」という2種類のダイヤグラム。むむ、これは使えそう。情報がなかなか入らないフェリーみしまの運航予定について、参考ながらここに載せておきます。なかなか複雑なので、これまた三島村発行のパンフレットからわかるところを引用させていただきます。


こちらの画像も三島村発行パンフからの転載です。
全て鹿児島港を基準に考えます。

「夏季ダイヤ」(3月〜10月)

火曜日:日帰り便
(鹿児島出港〜三島〜その日のうちに鹿児島帰港)

木曜日:1泊2日便
(鹿児島出港〜竹島〜硫黄島〜黒島と運航し、
フェリーは黒島で一泊、翌日再び硫黄島、竹島を
経由して鹿児島へ戻る便)

土曜日:1泊2日便
(木曜日と同じ運航形態)

「冬季ダイヤ」(11月〜2月)

すべて1泊2日航海

偶数日に鹿児島港を出港し、奇数日に入港する
ダイヤが組まれています。

ただし、これだけでわかったような気になると大変なことになります。1泊2日の航海については上記の通りですが、日帰りの便によっては逆回りに、つまり「黒島〜硫黄島〜竹島」とまわる日もあるのです。その場合黒島のほうが遠いこともあって、硫黄島に到着する時間が遅くなります。

次に、1泊2日航海の場合のダイヤを記しておきます。

(1日目)鹿児島発11:00〜竹島13:50/14:10〜硫黄島14:35/14:55〜大里(黒島)15:55/16:15〜片泊(黒島)16:35
(2日目)片泊(黒島)8:00〜大里(黒島)8:20/8:40〜硫黄島9:40/10:00〜竹島10:25/10:45〜鹿児島着13:35


なお日帰り航海の場合も、とにかく鹿児島発は11:00だということを覚えておいて損はないでしょう。とにかく、やはり予定を組む段階で村役場にダイヤについての確認をしてください。

三島村役場 〒892-0821 鹿児島市名山町12-18 Tel:099-222-3141 Fax:099-223-1832



さらに、役場にも問い合わせたし、これでフェリーみしまに関する準備は万全だと思うととんだ目に遭うかもしれません。それは「天候」です。特に冬場、冬型の季節風が強く吹くと三島の近海はひどく荒れます。そうなると、1泊2日の航海予定が当日になって急遽日帰りに変更されたり(われわれが島に渡った時のスケジュールがまさにそれでした。港に着くまで知らなかったぞ)、もちろん欠航だって大いにあり得ます。各島では村内放送でフェリーの運航予定の変更が随時放送されるということですが、島外にいてはその情報も入りません。また、フェリーの定期検査のためのドッグ入りだってあることでしょう。フェリーダイヤが各2ヶ月前に発表されるというのもそのあたりの様々な要因を含めた意味で行われているのでしょうし、上のダイヤをうのみにするとやはり困ったことになるのはもちろんのこと、突然の予定変更を余儀なくされることになるかもしれないのです。

新造船「フェリーみしま」(約1200トン)は2001年10月に就航したばかり、それまでの「みしま」丸(約800トン)に比べて船の大きさも安定性も増したことでしょうが、それでも「突然の欠航」は大いにあり得る話です。島の出入り(特に島から出る日は気をつけた方がいい。台風シーズンや冬場など)には予備日を設けておいた方がいいでしょうね。そして計画段階ではもちろんのこと、出発直前には再度役場(099-222-3141)に電話を入れて、最新の運航予定を聞いておくに越したことはありません。



実は硫黄島に行くのにはフェリー以外にももう一つの方法があります。それは「セスナチャーター便」。枕崎から不定期便(予約が入れば飛ぶ)が出ているのです。3名乗りと5名乗りの2機種があり、1人10000円(片道)とか。値は張りますが船よりも欠航が少ないとかいうことで、時間のない人にはおすすめかもしれません。でも、われわれが滞在していたときはかなりの強風が吹き荒れていたせいかこの飛行機のほうも欠航でした。自然には勝てませんね。


そうそう、硫黄島にあるこの空港、何でも日本国内唯一の村営空港なのだそうです。これもまたかつて存在したYAMAHAリゾートの置きみやげ(YAMAHAが整備した上で村に移管した)だそうですが、島の人々にとっては、いざ何か(急病とか)があった時にはこれで本土まで飛んでいけるという点でものすごくありがたい存在なのだそうです。自衛隊とかのへりは生死に関わるような緊急時でもない限り出動してくれないそうで、なるほどこれもまた島の生命線なのですね。でも、ふと「空港」と書かずに「飛行場待合所」と書くところがまた妙にお役所的なネーミングでいいなあと思ったりするところが、身勝手な旅行者の印象だったりするわけですね。

ちなみにこのセスナ便についての詳細および問い合わせについてはこちらの公式HPをご覧下さい(東和航空(株))。なぜ鹿児島空港ではなく枕崎空港の離発着なのかについては、それこそ島の有力者の方々にお聞き下さい(ここでは勝手に書けませんので)。



さぁ〜て、そんなわけでいよいよ鬼界ヶ島、いや硫黄島への旅行が始まります。いやぁ前置きが長かったなあ。